robocopyでAmazon S3にバックアップする時のオプション指定
Windows の robocopy
コマンドで Amazon S3 にファイルをバックアップする時のオプション指定は以下のように指定してください。
例)D:¥Source フォルダー配下の更新されたファイルのみを Z:¥Target にコピーする場合
(D: ドライブはローカル、Z: はマウント済みの Amazon S3 ストレージ)
robocopy D:¥Source Z:¥Target /MIR /XO /R:0
■ オプション指定
/MIR: 削除ファイルは削除する(ミラーリング)
/XO: 更新ファイルのみコピーする(前回バックアップ以降、更新されたファイルのみをバックアップ)
/R:0: 再試行なし(ネットワークエラー等による再試行は JPCYBER S3 Drive 側で自動的に行われるため、再試行の設定は不要です)
■ その他の便利なオプション
/J: バッファーなし IO を使用(ファイルサイズが 1GB 以上など大きい場合に推奨)
/XD: このフォルダー配下のファイルをバックアップ対象から除外する
/NFL: ファイル リストを表示しない
/NDL: ディレクトリー リストを表示しない
■ Amazon S3 バケットのバージョニング設定を有効にする
バックアップ用として使う Amazon S3 バケットに AWS 管理コンソールでバージョニングの設定をします。バージョニングの設定をしておくことで、ファイルの世代管理ができ、万が一、PC がランサムウェア等に感染したとしても、データを元に戻すことができます。
■ 遠隔バックアップの設定
Amazon S3 は東京リージョン以外に大阪リージョンも使えますので、自然災害等の場合に備えて、遠隔にバックアップするように設定しておきます。AWS の管理コンソールから S3 バケットの「クロスリージョン レプリケーション」の設定を有効にして、Amazon S3 大阪リージョン(または逆に大阪リージョンから東京リージョン)に自動バックアップをとるように設定します。一度設定しておけば、あとは AWS 側で自動的にやってくれますので、簡単に遠隔バックアップも実現できます。