JPCYBER S3 Drive V8.0「ランサムウェア復元機能」をリリース
株式会社JPサイバー(東京都千代田区)は、ランサムウェア感染前の状態に簡単に復元できる「JPCYBER® S3 Drive® V8.0」を、4月3日リリースします。
Amazon S3 上の正常なデータをコマンド一つで復元でき、専門家不在の小規模事業者や中小企業でも、低コストで効果的なランサムウェア対策が可能になります。

■開発背景:ランサムウェア被害増大と、バックアップからの復元が容易ではない現状
警察庁が公表した「令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」によると、2022年のランサムウェア被害報告件数は過去最多(230件)でした。この中で、バックアップがありながら被害直前の水準まで復旧出来なかったものが81%(90件)。復旧の所要時間は1週間~1ヶ月が25%(33件)、1か月以上が27%(35件)となっています。
ランサムウェア攻撃激化の中で、バックアップを取得していても復元(リストア)に時間がかかる問題の解決が喫緊の課題といえます。
・令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(2023年3月16日)
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R04_cyber_jousei.pdf
■ランサムウェア感染後に、正常なデータをすぐに復旧できる新機能
「JPCYBER® S3 Drive® V8.0」は、このたび新機能として「ランサムウェア復元機能」を実装しました。この機能により、ランサムウェアに感染して暗号化されたファイルをすべて削除し、正常な時点のファイルを一括で復元可能です(あらかじめ、S3 ストレージ側でバージョニングの設定を有効にしておく必要があります)。
これまでのリストア作業は、Amazon S3 上に正常なバックアップデータがあるとしても、ファイルを一つずつ手作業で戻す必要があったため、非常に作業負荷が高いものでした。
「ランサムウェア復元機能」を使うと、セキュリティに時間やコストをさくことが難しい中小企業等でも、非常に低コストで作業負荷もほとんどなく、ランサムウェア対策が可能となります。
■JPCYBER S3 Drive とは(製品の概要)
「JPCYBER® S3 Drive®」は、Amazon S3 バケットを Windows にマウントし、ローカルディスクと同様にエクスプローラーで Amazon S3 上のファイルにアクセスできるソフトウェアです。Amazon S3 や Wasabi 等の S3 互換ストレージに対応。ブラウザで管理コンソール画面を開いたり専用ツールを使ったりせず、自分の PC を操作するようにクラウドストレージを利用でき、官公庁や団体、教育機関、大企業から中小企業まで幅広く活用されています。
■「JPCYBER S3 Drive V8.0」新機能
「コマンドラインツール」が新しく実装され、以下の機能が追加されます。
1.ランサムウェアからの復元:感染ファイルをすべて削除し、正常な時点のファイルを復元。
2.S3 ストレージへのファイル移行:最初の移行時に、ディスク領域を使用せず移行可能。
3.削除したファイルを、一括で復元可能(サブフォルダー単位で復元)。
4.ライフサイクル機能:S3 ストレージ側の機能に依存せずライフサイクル機能を実行可能。
※1,3,4は、バージョニングが有効な S3 バケットで利用可能。(Google Cloud Storage は非対応)
■プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000046850.html
* 本プレスリリースに記載している会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
*「JPCYBER」、「S3 Drive」は、株式会社 JP サイバーの登録商標です。